行って来ましたRock in JAPAN、最高でしたー
というわけでRock in JAPAN 2002 第3日目@ひたちなかに行って来ました。 以下レポートしまーす。→ Rock in JAPANのHP
出発、到着
行くきっかけは、昔「中華レストランハルミ」ってところで一緒にバイトをしていた大塚君と俺がケツメイシが好きだってこと。「ケツノポリス」が発売されたころからケツメイシは知っているので そこそこファン暦は長いほうですな。で、そのケツメイシが夏のフェスにでる、ということで、このロックインJAPANに行くことにしたわけです。ケツメイシがでなかったらぶっちゃけ行かなかったフェスでしたが、今考えると本当に行って良かったなと思うわけです。
俺がかなり油断していて、前売り券を持っていなかったので、深夜12時に大塚車である「ブラックスター」に乗って出発。これは仕事でも現場監督を勤める大塚氏の提案。俺は「ちょっとはやんじゃないの」って思ったけど、この判断がのちのち利いてくる。さすが現場監督だな。
ひたちなかの海浜公園までは、湾岸線→常磐自動車道→北関東自動車道、だったかな?そんな感じでわりとテンション高めで行きました。現地についたのが朝の4時くらい。
問題、解決
だけど、問題は結構ありました。大塚君がその前日に朝5時から仕事で現場に行っててめちゃ疲れていたこと。それと駐車場とチケットの問題。
この問題を回避すべく警備の兄ちゃんとかに情報収集して、当日ようの駐車場に並ぶ。以外と早く入れてくれたので、中に入ってから2時間くらい仮眠タイム。8時ころから当日券売り場にならぶ。並んでいる暇な時間は、「中華レストランハルミしりとり」と「ハルミのメニュー山手線ゲーム」をして時間をつぶす。そして無事チケット購入。意外と余裕だったな。はぁはぁ。
幕開け
さんさんと太陽が照りつける中、翼の形をしたゲートからいざ、ひたち海浜公園へ入場。 ちょっと歩いたら目の前に見えるのがLakeStage。去年のフジロックの印象からか、「あら、ちょぼい、、、」なんて感じちゃったりして。でもまぁこんなもんだろうってことで、GrassStageに様子をみに行く。
そしたら屋台の多いこと。これは食うところに困らないって感じですな。そんでもって一発目が始まる前にいろいろ用事を済ませることに。まずTシャツ購入。去年のフジの残酷なグッズ販売並びを体験していたので、いかがなものかと思っていたが、このロックインJAPANの方式はなかなか合理的。 アーティスト別に販売所を分けているんですね。まぁちょっと頭がよかったらこうするかな。 なんかやたらドラゴンアッシュのTシャツの列が長いのが気になったが、お目当てのものを購入。 そんで腹が減ったので、飯を食うことに。そしたら血迷ったことに、キムチ味といいつつキムチの元の液体がかかったやるせない冷やしうどんを購入してしまった。まぁビールとともに流し込む。 そしたら、GrassStageの方で歓声と爆音が聞こえるではないか! そういよいよ、GrassStageの本日一発目、HYの演奏がはじまったのである! 知らないアーティストでも、生音を爆音で、しかもこの大地の中で聞かされると走り出したくなるのです。
というわけで早速ダッシュ。ここで、本日の口癖である「かっこいいじゃん」が飛び出します。 で、まぁはしゃぐんだけど、ケツメイシをモッシュピットで見たいのと、体力温存のため、LakeStageに移りマース。
SUPER BUTTER DOG
LakeStageの2発目であるSUPER BUTTER DOGのセッティングからモッシュピットに飛び込む。モッシュピットの人ごみにまぎれたとたんに上から水をまかれた。気持ちいのだが、ぬれるっていう微妙なジレンマ。当然モッシュピットの中は人がいっぱい。押し競饅頭状態。熱気がむんむん。そんな中でセットアップで待たされるのは結構しんどい。でもフジに比べると時間が短めっぽいな。
うんでいよいよ登場。俺いまいちこの人たちの名前を聞いただけではピンときてなかったんだけど、実は「♪マッケンロー♪」の人たちだったのです(わかる人にはわかるよね)。一曲目からこの曲やられたからかなり乗ってしまうわけです。。そこで一言。「かっこいいじゃん」。なにがいいってキーボードのアフロ。動ける小デブって感じ。激しい動きとMC。テンションあがっちゃうつーの。うんで、彼を含めて演奏はうまい。ギターの音がちょいと小さいかなと思ったけど、なかなか情熱的にギター弾いててよかった。背弾きも見せてくれたし(夕方、GrassStageらへんを歩いていたらすれ違った!!)。 いやはや、帰ったらCD買うなりチェックしないと。
ケツメイシ
「うわ」って感じの女の子の悲鳴とともに波が来た。SUPER BUTTER DOGの演奏が終わったとたんにケツメイシ目的のやつら急にモッシュピットに詰め掛けたのだろう。それにしても痛い。きつい。苦しい。これにはちょいと切れそうに。。。やっぱりモッシュピットの制限はしたほうがいいのでしょうか。これってすっごい難しい問題ですよね。
というわけでさっきよりもさらにぎゅうぎゅうな押し競饅頭状態でセットアップ終了を待ちます。 どのくらいぎゅうぎゅうかというと後ろにかけたヴィーダフォンの袋(Tシャツ買うとついてくるやつ)からペットボトルを取って飲むのにかなりの労力を使う感じです。中には気分が悪くてセキュリティに出しもらう人も… 俺と大塚君も飲み物が尽き、結構グロッキーな状態になるのです。はぁはぁ。
「あ、DJコーノがセットアップしている。」そう彼はまじ普通です。 で、セットアップが終わるといきなり、「お疲れsummerランチ快腸!」をコーノが流す!! キター!!残りの3人も入ってきた。いきなりこの曲かよ!はぁはぁ言いながらがんばるのです。 生で見る楽しみの大きな1つはMCが聞けること。 ってことはリョウのエロエロトークが聞けてしまうのですう。 リョウジがすごいいいこと言ってるのに。そして「友達」が流れ出したのに。いきなり リョウは「ちょっとまった」って曲を止める。「三十路にもなって友達だと!」「おまえら、ち○ことま○こ のどっちかじゃねーか!」って言ってエロイ曲をやりだす。 こりゃ大爆笑だ。ケツメイシの出身地がすごい気になっているのだが、俺らはこの辺(神奈川、横須賀)じゃないかって読み。というのもこういう下ネタな感じとか人をおちょくる感じとかのセンスが俺らと共通するものがあるからなんです。
体力が限界でギブアップがちょっと頭の中をよぎったとき、ラスト曲の名前が知らされる。 「ビールボーイ!!」そしてこの曲が現場監督こと大塚司に奇跡を起こすことになるんです。 「ビールボーイ」が流れるともうどうでもよくなってくる。とにかく流れてくる心地よい音に身を任せ体を激しく揺さぶる。するとダイゾウが水のペットボトルを投げるパフォーマンスを見せる。一発目は俺らの左側に落下する。大塚氏は俺の目の前で、しきりに大きく手招きのように腕を振り、お気に入りのダイゾウになにやらアピールしている。するとどうでしょう。ダイゾウのペットボトル2投目がなんと俺の前の人(つまり大塚氏)の目の前に投げ込まれているではないか!!そのまま大塚氏は倒れこみペットボトルをゲット!!俺はすばやく起こしてあげる。そしたら奴はすごい勢いでペットボトルを開けてのんだ!俺ももらった。相当のどが乾いている。神の水を飲んで復活!そのままラストまではぁはぁ。
死ぬかと思ったが、奇跡は起こったし、3人の生ボーカルが聞けてよかった。終わったあとは一気に2リットルジュースやらお茶やらを飲んだ。
ウルフルズ
疲れたので、日陰でだらんと休憩してたら、あれれ「ガッツダゼ!!」って声がこえてきたよー。 というわけでとにかくGrassStageの方まで走る。そしたらGrassStageすごい人。さっきまで疲れきっていたのに、なんかやたらテンションあがってしまう。そういうものですな。
ちょっと遠めでウルフルズ観戦。モニターと実物を交互で見る。うんで観戦開始から10秒後に出た言葉「トータスかっこいいじゃん」 そう、テレビでみてる分にはどーでもないトータス、ケイスケがこのフェスの3万人(そのぐらいいたでしょ)の大観衆に囲まれて、爆音を大地にとどろかしているという姿はやたらかっこいいのです。 そんでウルフルズの何がいいってみんなが知っている曲を持っていること。やっぱみんなで歌うってすごくいいよ。 さらに知らない曲でも、彼らの曲は単純でわかりやすい。だから初めて聴く歌でもすぐにさびくらいだったら口ずさめる。バックの演奏もスタンダードだし。
面白かったのは最後の曲「いい女」の終わりかた。 トータスが歌い終わるとバンドのメンバーを残し一人だけ早く舞台裏に退いてしまう。 うんでバンドの演奏が一応終わるんだけど、そしたらケイスケが 「トータスを呼びもどしたいか!?」なんて言うからトータスコールが起こる。 そしたらトータスがオーバーなリアクションで戻ってくる。 そんでまた演奏再開。 このパターンがなんと3回繰り返されました。 さすがに笑いました。いわゆる「天丼」と呼ばれる繰り返すことで笑いを取る手法。いかにも大阪らしい。後なんか彼らからはチームワークみたいなのを感じたなー。
山嵐
腹減ったのでパキスタンのチキンカレーを食ってたら山嵐が始まった。 他のバンドと比べると明らかに音が荒々しい。なんか緊張している様子。 でも曲をやるごとにたぶん緊張してるどころじゃあなくなってたと思う。 カレーと友に飲んだビールのテンションとツインボーカルの掛け声でテンション張り上がり。
エレファントカシマシ
山嵐のころから雲が出だしたのだが、エレカシが始まる時間になると霧が半端なく出てきた。しかも海風だろうか。ものすごい早いスピードで霧が移動している。晴れる気配はない。 「さみーな、じっとしているより、うんこしてきたほうが体あったまるかな」なんて言ってたら、 いきなり宮本がステージを上を駆けて来た。キター。トイレに向かっていた自分が、次の瞬間、ステージに向かって走り出していた。 アコギの弾き語りから始まって、曲の後半から楽器が追加されていく。宮本もエレキギターにもちかえる。「かっこいいじゃん」連発。 「友達がいなくても、金があればいい」なんて歌詞を宮本があの馬鹿でかい声で高らかに歌い上げる。なんなんだこいつ。なんだこの勢いは。爆音ヴォーカルは。すすすすごい。
そして、MC。こいつしゃべりも面白すぎる。いきなり馬鹿でかい声でしゃべりだしたかと思うと急に 冷めた調子で話に落ちをつけていく。いわゆる「すかし」ってやつですな。 絶頂だったのは「次にやる曲は…(無言)。えっとなんだっけな」って少し考えて、いきなりギター弾き始めて曲を始めちゃった。「曲名忘れたままかよ!!」
で、実はエレカシのすごさは宮本の個人プレイだけではない。 それは彼らの音を聞くとすぐわかる。 バンド全体としての音のつくりが絶妙なのである。 すべての楽器の音がそれぞれ主張しあっているが、決して他の楽器を殺しているわけではない。非常に聞きやすい。宮本の歌詞はきわめて聞き取れる。ギターは俺がすきなディストーション。 カリスマ宮本がぐぃぐぃひっぱりそれにきちんとついていくバンド。まさしく、この3日目のベストアクトだったのではないでしょうか。
奥田民生弾き語り
エレカシを早めに抜け出して、奥民弾き語りを見るためにLakeStageに移動。ドラゴンアッシュもみたらみたでかっこいいと思うだろうが、ここはちょいと奥民を選択。レアだしね。弾き語り。
ってなわけでいよいよラスト。奥田民生登場!いかにも彼らしい力をちょいとぬいたMCが楽しい。笑顔がこぼれてしまう。「俺も昔はフェスティバルを見る立場だった。うんで、演奏している人たちをみて、さぞ気持ちイイだろうなって思っていた。それでいざ、こっちの場になって演奏してみるとね。これがなかなかいいんだよ」って言ってた。そらそうだ。その上ステージの上で酒飲んでタバコすってるし!
で、いきなりスペシャルゲスト登場。さっきまでLakeでライブやってたYO-KING。二人でギター弾き語りで真心の「空にまいあがれ」をやったときはさすがに、なんかジンとくるものがあったなー。
奥田民生からは「歌」ってものの力をすごい感じたね。とくにラストの曲。題名わからないんだけど、「思いを歌にして伝えるよ」って趣旨の曲。彼のギターのストロークの勢いと図太い歌声が俺の中にいつまでも響いている。
帰路
疲労困憊の大塚氏を心配しながらも、なんとか帰宅。さすが現場監督兼タフガイの大塚司だ。 お疲れさまでした。 帰宅した時間はというと深夜1時、前日出発してから25時間が経過していました。 チケット買えて、駐車場も無難に止められて、かなり強行スケジュールだったけど、無事怪我もなく 事故もなくよかったよかった。
総括
日本人のアーティストってどうしてもテレビ番組のイメージが染み付いてしまっている。テレビでエレカシをみてもCDは買う気しない。でも、もし生でエレカシを見たとしたら…
日本のアーティストもすごくいい、って発見ができたフェスでした。 やっぱりアーティストの魅力って生でみないとわからないよ、って思っちゃいます。 だからこそフェスの意義があるんだよね。1日にこれだけの人たちを見れるってなかなかない経験だから。普段聞かないアーティストも生音聞けば、走り出したくなるし、 走って近くまで行って、歌っているやつの顔みれば「かっこいいじゃん」って言っちゃうし。
フェスから帰ってくると、あれ聞かなきゃ、これ聞かなきゃって楽しみ増えるってのもまた一興。
フェスの運営という観点から言うとなかなかよかったのではないかと思います。トイレや飯、Tシャツ購入に時間をかけることがなかったし。駐車場もたっぷりあったみたいだし。ただ1つ問題をあげるとしたら、モッシュピットの件かな。でもこれはすっごい難しいことだからね。でもだからこそ、ちょっとは工夫をみせてほしかったな。
最後に
エレカシが「明日もあさっても勝ちに行こう」って歌いました。 山嵐が「おまえらから音楽とったらただのガラクタなんだろう」って言いました。 奥田民生が精一杯の歌で僕たちに彼の頭にあるものを伝えました。
僕は日に日に優良リスナーになりつつあります。初めて聴く人たちでもモッシュすることができるし、 さびを口ずさむことができます。
音楽を体の中に流す。なんかこれ毎年の楽しみになりそうです。 ロックインJAPAN2002ありがとう!