天然パーマです。

順応するな。意図を持て

最近親父と話した事をまとめる。よって、これは時期的に捉われがちな、新入生、新社会人に向けたアドバイスというわけではない。ただの仮説である。まぁもし役に立てば幸い。

話は簡単なことだ。「希望する環境を手にしたければ、環境に順応せずに、向かいたい方向への意図を持ち続けるとなんとかなるかもしれない」と言うこと。ここで言う環境と言うのは仕事をする組織だったり人付き合いだったり、ワークスタイルなども含まれるし、仕事以外のことにも当てはまる。うん、簡単で当然のようなことだ。

そもそも僕の場合は大きな会社組織に属したことが無いのでこれもまた仮説なレベルなわけだが、例えば会社という枠組にフィット出来ないことで自分を責めたり、そこで起きていることが全てだと思い込むと危うい。個人的な話をすると、6年前に父親と会社を立ち上げた時にはそれがベストな環境ではないと考えていて「親子二人で起業なんていいですね」と言われる度に苦笑いをする感じだった。親父と僕がフリーになるタイミングがカチ合って半ば強引に起業をしたからだ。その代わり「こういう風に仕事をしたいなぁ」という薄らとした望みを持っていた。そしてその希望を潜在させつつ親父と共に受託の開発などを請け負ったり、個人でWebサービスをつくったり、がむしゃらにやった。

すると不思議なもので、なんとなく「こうありたい」と思っていたことが叶う、つまり環境が変わっていた。凄腕の人達と仕事を一緒にすることも出来たし、技術コミュニティで面識を持てたり、飲み会仲間も出来たし... それは自ら発信、アクションを起こしたからっていう理由が非常に大きいかもしれないが、たぶん、当初から抱いていた「薄らとした意図」がそうさせているんだろうし、仕事を始めた当初の環境に迎合的では無かったからだと思う。さらに最近では僕が所属するもう一つの会社で事業が回りだし、最高のチームメイトに恵まれている。うん。これはいい環境であり、昔から望んでいたものと近いかもしれないぞ。

注意したいのは、望んでいる環境が欲しいからと言って「環境そのもの」から変えようとしだすと、案外よろしくないのかもしれないと感じてる。例えば今一緒にやっている仲間を何も無い状態から組織するってのは想像出来ないし、盛り上がらなそうでもある。共通で信じられる事業があったり、同じ方向を向いているのがお互い分かってからパートナーシップを結んだ方が安パイだし、意図さえあれば自然とそうなる。

最近の「ノマドワーキング」という言葉もその傾向があって、僕は喫茶店で仕事したいからしているわけじゃなくて「オフィスが無いからコーヒー飲むついでに仕事してる」感覚。付け加えると一緒にやってるメンバーは流動的に働いているのでその方が都合がよいのだ。それに対して、いきなりノマドを目指すのは、つまり上記した環境を最初から求めることになり、そこに意図が無ければ、仕事の内容は変わらず本質的な環境はそのまま...なんてこともありそう。

当然の事ながら人にはタイプがあって環境に順応することで能力を発揮する人もたくさんいるので、そういう人には全く持って参考にならないかもしれない。ただ、この「環境に順応しないで意図を持つ」というアプローチが結果的に環境を変えることになるって話は仮説として結構いい確度にいってるんじゃないかと思い書いた次第。それは昔の僕だけではなく今の僕のも言えるので、この環境に甘えることなく、次はこうありたい!という意図を持ち続けたいですね。